プレミアリーグ チェルシー戦@スタンフォード・ブリッジに関するメモ -全てが嘘になる-
Stats
(埋め込み画像にできない!)
- 前半はボールを支配しつつ、モラタ、アザールから危険な場面も発生する、緊迫感のある試合
- モラタの負傷交代前辺りから、ボールを支配し、失っても速いネガトラで封鎖、高い位置からのプレスで回収、と、試合をコントロールできるようになる
- とはいえ、決定機はさして作れず。チェルシーの堅牢さが際立つ。
空くWBから流れるアザール、カンテ、モラタに縦スルー以外は、攻め手がないチェルシー。
— szake (@szakekovci) 2017年10月3日
まあシティも大して崩せてはいないんだけど、コントロール出来ていることが大事だということにしようじゃないか
戦術分析
- 指摘されているように、ボール保持時のシティは3-2-4-1にシフト。
- ザネー、スターリングが高く張って相手を押し込み、ウォーカー、デルフはジーニョが数的不利に陥らないよう、中央に絞ってサポート。(場合によって変わるが、主にデルフが前にいた)
- デ・ブライネとシルバは空いたサイドでボールを持つ。シルバはあからさまに右サイドに寄って、数的優位を形成しようとしていた。
いつものWのスタート(左からデルフ、オタメンディ、フェルナンジーニョ、ストーンズ、ウォーカー)からMのスタート(ウォーカーか3DFの様な配置)右サイドはデブルイネの配置によりスターリングやウォーカーの配置が決まり、右はシルヴァもしくはデルフか。攻撃もM型ではなく3-3-1-3配置
— FootballTUBE (@soccertaroooo1) 2017年9月30日
おそらくペップはポチェッティーノのコンテ532崩しを参考に今回の戦術を組んでる
— るか (@yankee_hcts) 2017年10月4日
ベースになる3-2から2-3可変はスパーズもやってて、これで2トップを無効化 ポチェがやられたWBとIHの押し上げはWGがWBピン留めして封じると
ウォーカーがRB、RCB、右ボランチを状況によってやり分けている
— szake (@szakekovci) 2017年10月3日
ウォーカーがずーっと、ボールの位置によってアザールにくっつく、離れる、くっつく、離れるを繰り返して、KDB(とシルバ)へのレーンを調整している
— szake (@szakekovci) 2017年10月3日
上手いなあと思った場面
— カツオサイクロン🌪 (@GATE12JPN) 2017年9月30日
532で閉じるチェルシー、入り込めないシティ
最後はアザール、ウィリアンの線に3人目が出てきたところでオタメンディが見逃さずに通す
それとカイル・ウォーカーの位置取り修正が、やがてDシルバかKdBのどちらかをフリーになれるよう派生させていく流れも面白い pic.twitter.com/rQtU3jeVUD
How @PepTeam idea of fullbacks in the center breaks 5 defenders of @ChelseaFC #cfcvcity @ManCity
— Mindfootballness (@Mindfootballnes) 2017年10月3日
video for educational purposes only pic.twitter.com/LvPr7AcX9h
- 逆サイドの学び続ける男は、2試合連続で左サイドバック兼実質ボランチとして出場
- 最初、左奥を突破されても全く左に戻らず、オタメンディが釣り出されてそりゃまずいだろと思ったが、随所に無理の効く身体、それなりのキープ力を披露し攻守に活躍
- 関係ないが、私はデルフを結構足が速い選手だと思っていて、それが私だけでないのはPES STATS DB(海外のウイイレEDITサイト)でも然りなんだが、左に入ると、後ろ向きで追いかけるときだけ妙にドタバタして遅いのだった
デルフのフィールド2ファルソラテラル時の攻→守に関しては中央に出てってサイドガラ空きもあるが、そこも含めプレッシングを選択。
— FootballTUBE (@soccertaroooo1) 2017年9月30日
サネが戻ったりオタメンディもカバーしたり、デルフも慌てて戻っているので全て適応するのは難しいというのと、思っている以上にやられはしない。ウォーカーのおかげ
- 後半、コンテは5-3-2から5-4-1にシフト。同時に、DFがよりこちらに食いつくようになる
- ただし、これでよりスペースができやすくなってしまったように思われる。シルバのチャンス(アロンソにブロックされた)は、スターリングにケイヒルか誰かが食いつき、DFラインからのパス一発で裏を取られたところから。
- モラタの代わりに入ったウィリアンはコンディション最悪で、突破はできないわ、ボールは失いまくるわ、FKは壁に当てるわと苦しい状況だった
- そして、デ・ブライネのミドルで先制
マンCはオタメンディとストーンズが慌てるシーン、皆無に近く。ワントップのアザールは浮遊し続けている。
— とてなむ♡伏魔殿撤収〜⚽️🌈 (@calciowasoccer) 2017年10月1日
72分
アザール➡︎ペドロ
バカヨコ➡︎バチュアイ
うーん、アザールかあ。
俺ならクリステンセンを下げて明確な4バックにチェンジでアザールを左の矢に置くがね…
相手の目線から
- 私の限界で、相手側はなかなか集中して見れないのだが、チェルシーは非常に堅固だった。
- 決定的なチャンスはほとんど作れず、デ・ブライネのスーパーゴールがなければ引き分けだった可能性は十分ある。
- モラタとアザールは、前者はストーンズを交わしたシーン、後者はジーニョとウォーカーの前目の潰しをすり抜けるシーンなど、数は少ないとは言え一点あり得る状況を作っていた
- 戦術的に劣勢を強いられても、最小失点差、運によっては勝ち点も、という状況まで持ち込める耐久力はさすがチャンピオンというところ
- ペレグリーニになったくらいから、チェルシー戦が1年で一番楽しく緊迫した試合に思えるんですが、どうでしょう。
シティ戦の感想は「これがチェルシーのやり方。せめて引き分けにしたかった。モラタの退場は痛かった。」って感じかな。プラン通りに進んだうえでの結果だと思うし、これより手堅いプランも思いつかない。
— Blue is the colour!! (@CFC838) 2017年10月4日
シンプルに強く、硬く、ウザいチェルシーに対して、濃密なサッカーで殴り続けるシティ。お互い2年目で、監督の色がハッキリでた面白い試合だった。特にデブルイネの利己的でありながら利他的な、相手の嫌な事をし続けるマンっぷりが凄い。
— Blue is the colour!! (@CFC838) 2017年10月4日
支配は許しても、極力ゴールからは遠ざけ続けた結果の0-1敗戦だし、アスピリクエタとダビド・ルイス抜きで頑張った3CBには満足。アスピはWBにいたけどね。これからの補強は思ったより前線のブラッシュアップに専念できそう。
— Blue is the colour!! (@CFC838) 2017年10月4日
より広い文脈から
DAZNがあんまりやってくれないのとCL合わせでスカパ欧州セット入り直すの忘れてた等の関係上、今季のマンCの試合をようやくまるっと観れるというところ。さしあたりデブライネの先制点まで観ました。マンCは何かが起きはじめてますなコレ。
— 五百蔵 容 (@500zoo) 2017年10月1日
マンC自体、完璧なプレーをできてますのぅという内容でもないのだけれども、それでもコンテの3バックシステムをほぼ圧殺できている、お互い最低でも3層の縦深を維持しながら戦うトランジション合戦もほぼ自軍有利に進められていて、作戦遂行度70パーで完勝。みたいなゲーム。
— 五百蔵 容 (@500zoo) 2017年10月1日
それくらい、ピッチのほぼ全てのエリアでコンテに戦術的には何もさせてない。チェルシー側が使いたい戦術的・訓練的な優位性をほぼ消し去っている。構想や実装面(兵站面でも)では同レベルにある強度のチームに、相手ホームでこういう事ができるということは、見た目以上の何かが起きてる可能性がある
— 五百蔵 容 (@500zoo) 2017年10月1日
全体として気になっているのはあの試合はほぼ全ての時間帯でオープンな状態(コンパクトフィールドが生成されない状態)にあったように見えること、それがコンテのシステムに打撃を与えていたように見えること、その状態はグアルディオラの何らかの手筋によって導かれていたように見えること。
— 五百蔵 容 (@500zoo) 2017年10月2日
フィールドと戦術の関係、という問題系において、ラグビーはサッカー化しつつあるしサッカーはラグビー化しつつあるという感がどんどんする昨今なのだけれど、先日のチェルシーvsマンCでグアルディオラがやってた(今季基本的にやってることかもしれないが)のってそこに触れてるような気がしている
— 五百蔵 容 (@500zoo) 2017年10月2日
あーそういうことか。最初に観たときの印象は、中央での攻略が思ったより多くて、そっちの印象に引っ張られていたんだ。サネとスターリングの攻撃時のポジショニングは、確かにワイドだ。
— Shizuoka Brain (@gorilla_soccer) 2017年10月2日
ワイドに張ったことで、ハーフスペースが空いて、そこを結構攻略していたんだ。つながってきた。
— Shizuoka Brain (@gorilla_soccer) 2017年10月2日
マリッチが反応したツイート↓
— カツオサイクロン🌪 (@GATE12JPN) 2017年10月2日
Martin Rafelt (Spielvrlagerungライター)
チェルシーvマン・シティの失点シーンを引き合いに出して
「マンマークはスペースのコントロールができず、多くのパスレーンを開き、マーカーのカバーができず悪化する(訳: 要精査)」 pic.twitter.com/TDhjo7wja3
まとめると、あくまでマーク方式の善悪についてではなくて、1on1は本質的に存在しないという前提に立って、開通されるレーンにどう対処するかが主題となってるのかな。
— カツオサイクロン🌪 (@GATE12JPN) 2017年10月2日