2017/18 マンチェスター・シティ 選手名鑑(ローン放出組編)

GK

ジョー・ハート Joe HART

ゴールデングラブ賞4回、かつての正GKはウェストハムへ。未だ完全移籍化しないのは、給料に折り合いがつかないからかも知れない。彼ほどシティに貢献した選手でも、理不尽な誹謗中傷を受けたりするというのは、残念の極み。

 

アンガス・ガン Angus GUNN

父親の縁があり、本人も15歳まで在籍していたノリッジにレンタル。今のところレギュラー。控えではあったものの、U21代表でツーロンに出ている。

 

ヘロニモ・ルリ Geronimo RULLI

厳密にはシティが買い戻し条項を付けているだけで、本所属はソシエダだが、近年活躍著しいというアルゼンチン人。日本では「スペイン語ではルジと読むからルジ」と信じられているが、スペイン語でもルリ。今年、シティはエデルソンより先にルリを買い戻そうとしていたらしいが、W杯に出たいからとか何とかいう理由で断られた。

 

DF

ジェイソン・デナイエル Jason DENAYER

セルティックで最優秀若手賞を取ってから丸2年。末はバルサかマドリーか、と沸き上がっていた界隈もすっかり落ち着き、株は下がりっぱなしである。セルティックは良いとして、次に行ったのがガラタサライとサンダランドというのは、申し訳ないけど、間違えたでしょう。どう見ても。サンダランドでは多少才能を見せてはいたが、全体的にはかったるそうな態度で、ローン終了後には街ごと引っ括めて貶めるという暴挙。あれはないわ。さすがに。

sportwitness.co.uk

とはいえ、毎年毎年ローンでたらい回しにされる難しい状況なのも確かで、そろそろ腰を据えて売るなり使うなりした方が良いと思う。今年は再度ガラタへ。

 

パブロ・マフェオ Pablo MAFFEO

あんなに大量に押し付けてちゃんと役に立ってるのか不安になるジローナとNACブレダへのローン組で、恐らく最も重宝されているのではないか。レギュラーとして昇格に貢献し、今シーズンもジローナの右サイドでスタメンを張っている。意外とスピードや突破力もあり、これはまじでモノになるかも知れん。直近のバルサ戦ではメッシのマンマークを任され、「ボクいくつ?」「どっから来たん?」と、おばちゃんのような尋問を受けた模様。

http://media.gettyimages.com/photos/pablo-maffeo-of-girona-competes-for-the-ball-with-paulinho-of-during-picture-id852441450

 

アンヘリーニョ ANGELIÑO

一方、こっちは大分首が涼しくなってきた。攻撃に持ち味がある左サイドバックといえば聞こえはいいが、守備が相当に怪しいのでウィングで起用されることも多々。左バックがメンディしかいないことが分かりきっていながら、一顧だにされずブレダへローン。      

 

アシュリー・スミス=ブラウン Ashley SMITH-BROWN

バルサが欲しがったというサイドバック。多分右利きだが左も使えて、両サイドバックこなせる。昨シーズンはブレダでそこそこ出場機会を得て、今シーズンはハーツにレンタル。シティで未来がある可能性は低そうだが、良いキャリアを築いていけそうな気はする。関係ないけど、ハーツ、アーロン・ヒューズとベラがいるのね。あとラファティーもいる。 

 

 

MF

アレイシュ・ガルシア ALEIX GARCÍA

ビジャレアル育ちのCMF/DMF。でもカタルーニャ人。昨シーズンじっくり手元に置いていたが、今年は一点ジローナへ。脇役としてなら今の状態でもそこそこトップで使えそうな気がするが、大きく育てたいのかもしれない。

http://media.gettyimages.com/photos/aleix-garcia-of-girona-looks-on-prior-to-the-preseason-friendly-match-picture-id832395882

 

マヌ・ガルシア MANU GARCÍA

2人目のガルシア。こっちはアストゥリアス人。アレイシュより前目のポジションで力を発揮するタイプで、仕掛けて良し出して良し。昨シーズンはアラベスでリーガに挑戦したものの、ほとんど戦力にならず途中でNACブレダにスイッチ。レギュラーとして昇格に貢献し、今期もそのままエールディビジ挑戦。

 

ドウグラス・ルイス DOUGLAS LUIZ

ヴァスコ・ダ・ガマから£10mの大金で獲得したCMF。さして精度は高くないが、パワーのある右足が武器の8番タイプ、らしい。中盤のセンターなんだけど、ボールの触り方が点じゃなくて線と言うか、ヌメヌメっとしたボール運びと機敏な動きが特徴的。今期はジローナ組の1人としてリーガ挑戦。

http://media.gettyimages.com/photos/douglas-luiz-of-girona-fc-competes-for-the-ball-with-iker-muniain-of-picture-id845383722

 

ベルサント・ツェリーナ Bersant CELINA

コソボ代表。でもアルバニア語は苦手らしい。昨シーズンはトゥウェンテでエネス、イエボアとシティローントリオを組んでいた。今年はイングランドに慣れる名目なのか、2部のイプスウィッチにレンタルだが、監督ミック・マッカーシーだからな。どうかと思うよ、私は。ツェリーナのような、量より質のアタッカーを使いこなせる人には見えないが。

案の定、ツェリーナは「なんで使われないのか理解できない」と早々に不満を漏らし、監督は監督で「サイドで使おうと思ったけどFWでしか使えねーよ、あれは」との見解。不安が募る。

 

パトリック・ロバーツ Patrick ROBERTS

セルティックファンの歓待を受けて頑張っていたまでは良かったが、歓待を受けすぎて里心がついてしまったイングリッシュ・メッシ。今年はプレシーズンも帯同し、ギリギリまで残留の可能性があったものの、結局再度グラスゴーへ。

まあセルティックが偉大なクラブなのは間違いない。CL出れるし。一方、近年はファン・デイクとかワニャマとかいるとは言え、過去の実績から考えれば、SPL出身の選手がどこまでEPLにフィットするかというのは怪しいところ。だったら貸すなよという話ではあるが。僕このうちの子になる、と言い出しそうな気もする、そんな20歳のウィンガー。

 

ブランドン・バーカー Brandon BARKER

Made in Manchesterの左ウィングは、ヒバーニアンへローン。U20代表からも遠ざかり、同年代のW杯優勝メンバーにも加われず、キャリア確立のためには勝負の1年になりそう。

http://media.gettyimages.com/photos/brandon-barker-of-nac-breda-giovanni-korte-of-nac-breda-cyriel-of-picture-id627206362

 

アーロン・ネマネ Aaron NAMANE

右利きの小柄な左ウィング。ユースチームではUEFAユースリーグでも大活躍していたとかしていないとか。とりあえずスピードはあるらしい。1部に復活したレンジャーズへ。

 

 

FW

マルロス・モレーノ Marlos MORENO

デポルティボには馴染めなかったコロンビア代表。今年はジローナ大量ローン組の1人。ブレダもそうだが、こんなに押し付けて大丈夫か。

http://media.gettyimages.com/photos/martin-montoya-of-valencia-competes-for-the-ball-with-marlos-moreno-picture-id663792590

 

トーマス・アジェポン Thomas AGYEPONG

ミツカンっぽい響きのガーナ代表。実は2015/16シーズンからトゥウェンテに出されていたが、去年からリーグを下げてブレダでプレー。ドリブルが面白いことはわかった。

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ティエリ・アンブローズ Thierry AMBROSE

ペレグリーニ時代から才能が注目されてはいたフランス人。大怪我で1年ほど棒に振り、再起をかけて今年はブレダへ。お前もブレダかい!しかし一応エース格に収まっているようだし、当たれば儲けものという気持ちで見守りたい。

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エネス・ユナル Enes ÜNAL

昨シーズン、トゥウェンテでリーグ戦18得点とブレイク。ロングショットとエリア内の強さが際立っており、如何にオランダとはいえこれは将来が期待できるかも、と思っていたら労働許可が降りなかったのでビジャレアルに売ってしまいました。まあ買い戻し条項ついてるけど。

ビジャレアルはバッカ、サンソーネ、ソルダード、バカンブとトップリーグで二桁獲ってきた代表クラスが揃っているので、厳しい競争が待っている。ちなみに「ウナル」でも「ユナル」でも良いんだけど、Gündoğanを「ギュンドアン」と読むなら、こっちは「ユナル」じゃないと筋が通らないのではなかろうか。

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