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ニワカと学ぶリオ五輪ロードレース プレビュウ

サイクルロードレース

http://media.gettyimages.com/photos/silver-medallist-rigoberto-uran-uran-of-colombia-gold-medallist-of-picture-id149443373

 

A:優勝候補筆頭

B:優勝の可能性は十分あり

C:展開によってはワンチャン

D:どこかで目立てれば

E:それ以外

 

 

オリンピックは国によって出場できる選手数が違う上、最大でも1チーム5人なので、カオスになりやすい。1チーム9人くらいいると、アシストを使い捨てながら展開をコントロールできるのだが。

さらに、今回は石畳あり山ありの相当厳しいコースだということで、普段ならワンデーレースにあまり出場しない、いわゆる総合系(ツールドフランスで総合優勝を狙うような、長期間の負荷に耐えられ、山岳もこなせるが、単発のアタック力には欠ける選手たち)が多数出場。

その辺り、総合系が勝つのか、瞬発力に長けたワンデーレーサー、いわゆるクラシックハンターが勝つのか、予想が付け難い。

 

 

■スペイン:A

バルベルデ、ロドリゲスの2枚看板で優勝候補筆頭。懸念は過去にもガバガバっぷりを見せてきたチーム内の連携。というか序列か。素直にバルベルデさんエースでまとまれば良いが、ロドリゲスも引退レースなので、また静かに揉めてそうな気がする。

 

アレハンドロ・バルベルデ

負けざる男は勝てざる男。どんなレースでも上位に絡むが、大一番では決め手に欠ける愛らしい36歳。世界選手権で表彰台6回ながら優勝は1回もない。まあビッグタイトルいっぱい取ってはいるんですけど。今回の山岳寄りワンデーというコース設定は、「どんなクライマーよりもスプリントが速く、どんなスプリンターより登れる」バルベルデさんにとってはお誂え向きなのだが。

 

ホアキン・ロドリゲス

日本で大人気。カタルーニャ人なのでホントは、と言うか地元ではジョアキンと呼ばれているはずだが、ホアキンで定着してしまった。引退レースだが、調子が良ければ十分狙えるはず。

 

ヨン・イサギーレ

TTも山もそこそこ強い万能型。バルベルデさんの子分1号。

 

ホナタン・カストロビエホ

元スペインのTT王者。平地の風除け担当。

 

イマノル・エルビティ

スペイン人には珍しい、石畳大好きの巨漢。風除け担当その2。

 

 

■イタリア:A

総合系としては相当にワンデーに強いニバリがエース。リオに向けてツールを調整に使っていたとかいないとか言う噂。スプリントでは勝ち目が無いので、登り・下りで仕掛けてくると思われる。

ヴィンチェンツォ・ニバリ

昔柳沢がいたメッシーナ辺りの出身。グランツールを全て制した大物だが、ワンデーも結構強い。下りが世界屈指、と言われていたが最近はちょっと鈍った気もする。

 

ファビオ・アル

ブエルタ王者。先日のツールでは最終日に大ブレーキしてしまったが、イタリアの次代を担う男。ワンデーはあんまり強くないので、多分アシスト。走り方がやたらとうるさい。走り方にうるさいもクソも無いと思われるだろうが、まあ奥さん1回見て御覧なさいよ。

 

ディエゴ・ローザ

ニバリ、アルの忠実なアシスト。山に強い。

 

ダミアーノ・カルーゾ

ジロ、ブエルタでトップ10に入ったことがある万能型。シチリア人。

 

アレッサンドロ・デ・マルキ

逃げのスペシャリスト。多分今回も逃げグループに入ってニバリたちのためにコントロールする役割。

 

 

■コロンビア:B

近頃グランツールを席巻するコロンビア。クライマーばかりなのでワンデーレースは得意とは言い難いが、今回はド本気のメンバーを送り込んできた。全員小さくて軽いので、平地・石畳をクリアできるかが優勝争いに絡む分岐点。

 

エステバン・チャベス

ジロ総合2位、ブエルタ5位のクライマー。顔が幼い。

 

リゴベルト・ウラン

ジロ総合2位が2回。現在の第3次コロンビア旋風の端緒となる活躍で、国では相当の人気らしいが、ここ2年はさっぱり。登山部みたいな今回のメンバーの中では、平地にも強いほう。4.5頭身くらい。

 

セルヒオ・エナオ

日本では通称エナオモントーヤ。フルームの忠実なる護衛。安定して登れるが、決め手には欠ける印象。

 

ミゲル・アンヘル・ロペス

自転車選手としては相当若い22歳だが、ツールドスイスという相当名のあるレースで優勝。例によってクライマー。もうお前らワンダーフォーゲルに出たほうが良いかも知れん。

 

ハルリンソン・パンターノ

今年のツールドフランスで大ブレイク。コロンビア人としては珍しく、下り坂がめっちゃ速い。優勝は難しいだろうが、展開によっては結構目立ちそう。

 

 

■イギリス:B

ツール王者フルームが参戦。スペインと違って結束の固さが売り。あまりワンデーレースで実績のある選手はいないが、今回はコースがコースなので十分チャンスはある。

 

クリス・フルーム

強すぎてツールがつまらんという苦情が出ているかわいそうな王者。登り、下り、平地と満遍なく強いが、険しい山じゃないとアタックできないのは痛いかもしれない。

 

ゲラント・トーマス

ウェールズ人。相当なアーセナルファン。フルームの第一護衛を務めるレベルで登れる上、フルームよりも石畳に強く、ワンデーの実績もあるので、今回はエースの可能性あり。優勝候補の一人。

 

アダム・イェーツ

今年のツール4位の新星。サイモンという双子の兄弟がいる。

 

スティーヴン・カミングス

男一匹35歳、世界屈指の逃げの名手。高出力を長時間維持することに長け、タイミングを見計らったアタックも得意。天地がひっくり返っても優勝はしないが、イギリス優勝のためには欠かせない。

 

イアン・スタナード

ド根性平地鬼引きおじさん。ひたすら風除け。鼻息に注目。

 

 

■オランダ:B

高地が無いくせにクライマーばっかり輩出する変な国。グランツールでトップ10は入るけど、表彰台には上れないくらいの絶妙な「実力者」を排することにかけては右に出るものなし。勝負弱さではサッカーの代表と良い勝負。勝負だけに。

 

トム・ドゥムラン

なすび似。去年のブエルタでギリギリまで1位だったのに、最後の1日で6位まで落ちた悲運の男。タイムトライアルでは優勝候補筆頭だが、ロードも結構いける。

 

ボウケ・モレマ

今年のツールでギリギリまで2位だったのに、最後の2日間で11位まで落ちた悲運の男。調子は良さそうなので、メダル狙えることは狙えると思う。

 

スティーヴン・クライシュヴァイク

今年のジロでギリギリまで1位だったのに、最後の2日で4位まで落ちた悲運の男。肩幅が驚異的に広い。名前の読み方が多種多彩。

 

ワウト・プールス

スカイでフルームのアシストを務めるひょろ長い男。今年リエージュ~バストーニュ~リエージュという名のあるレースを勝っており、一番勝負強いかもしれない。

 

 

■フランス:B

数年前まで暗黒期だった大国。若くてキラキラした登れるアタッカーを揃えて、今回は割とチャンスありそう。

 

ジュリアン・アラフィリップ

実力的には多分世界屈指のパンチャーなのだが、そろそろ大きなタイトルがほしい24歳。顎が細い。

 

ロメン・バルデ

今年のツール2位。フランスの期待を一身に背負う。他にも背負っているやつはいたが、なかったことにされた。山岳では鋭いアタックを見せるので、平地や下りで遅れなければチャンスあり。顎が細い。

 

 

■ベルギー:C

ワンデーレースに血脈を上げる自転車狂いの国。おかげで本格的に山が登れる選手が少ないが、今回は山がちなコースになってしまった。誇りをかけて賑やかしには来るだろうが、ちょっと苦しいかも。そういえば自転車はフランドルとワロンの争いは無いのだろうか。ジルベール以外はフランドル人だが・・・。

 

グレフ・ヴァンアーヴェルマート

通称GVA。去年の世界ランキング(ポイント)で8位。パワーがあって石畳に強く、スプリントも出来てそこそこ登れるので、最終盤まで残れば優勝候補。残れるかどうかが怪しいが。

 

フィリップ・ジルベール

かつて世界を席巻したパンチャー。GVAよりはパワーに欠ける分、激坂対応では勝る。最近はさすがにちょっと衰えたので、今回は難しそう。

 

ティム・ウェレンス

坊ちゃん顔。近年成長著しく、今回のメンバーの中では山にもそこそこ対応する方。アタックの力もあるので、ワンチャンあるかも。

 

セルジュ・パウエルス

ベルギーには珍しいクライマー。実はエースかもしれない。

 

 

ポーランド:C

元世界王者クフャトコフスキと、ツール山岳賞のマイカを揃える強力布陣。クフャトコフスキには少々登りがつらく、マイカは平地で置いていかれそうな気がするが、優勝もありえなくはないくらいの実力はある。

 

 

アイルランド:C

パンチャー/クライマーとしては世界屈指のダン・マーティンと、グランツールのトップ10経験者のロッシュの従兄弟コンビで参戦。2人以外に世界的な実力者がいないのがもったいないが、展開によってはチャンスあり。

 

 

■オーストラリア:D

今年のツールで5位、総合系の実力者リッチー・ポートがエースだが、他に登れる選手がいないので、優勝争いは恐らくチャンスなし。

 

 

ポルトガル:D

2013年の世界王者、ルイコスタ別人がエース。まあ他、1人しかいないが。ルイコスタはそこそこ登れてアタックも出来るが、さすがに2人では厳しいか。

 

 

南アフリカ:D

ツールトップ10のクライマー、マインティーズを、頼れるベテラン、インピーが支えるコンビ。インピーは平地型だが、山でも結構持つ。マインティーズも最終盤まで保たせるタイプなので、メダル争いに絡む可能性もある。

 

■それ以外:E