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2016シーズン ニワカと学ぶUCIワールドチーム・プレビュウ vol.5

サイクルロードレース

◆トレック・セガフレード Trek-Segafredo

カンチェさよなら祭りが最大のテーマだったわけだが、だらだら書いてるうちに北のクラシックが終わってしまった。結果はストラーデ・ビアンケ優勝、E3とヘントで4位、RvVで2位、パリ~ルーベは40位。トラブルに見舞われたパリルーベを除けばサガンと並んで最強の実力を見せたが、ビッグタイトルには手が届かなかった。とは言えアルガルベとティレーノのTTステージ制覇も含めて、ほんとにこれで辞めちゃうの?という成績ではある。

 

昨年のチームはカンチェがティレーノで1勝にTDFのマイヨジョーヌ着用、ニッツォーロがジロで無勝ながらポイント賞獲得、フェッリーネがバスク1周で1勝、シュタイヴェンとファン・ポッペル弟、シュレック兄がブエルタで1勝ずつ、そしてモレマがTDF7位にジャパンカップ優勝とそこそこの出来。カンチェがいる石畳クラシックと、ニッツォーロを中心としたスプリントチームは結構強かった。あとスベルディアのおっさんもブエルタで1回勝ちかけてたな。

 

今期は総合系を強化ということで、元ジロ王者のヘシェダルとアメリカ人のステティナ、あとは豪チャンピオンのボブリッジと、ランプレにいたスプリンターのボニファツィオを獲得。一方でユンゲルス、サンレモかどっかで車に轢かれたサージェント、前述のファン・ポッペル弟といった若手~中堅を放出。全体としてはさらにおっさん化が進んでしまった気がする。まあ、自転車っておじさんの方が基本的には強いから良いんだけど。

 

にしてもカンチェを筆頭に、37歳のスベルディア、35歳のデヴォルデルとヘシェダル、34歳のイリサール、ポポヴィッチ、ラスト、シュレック兄ととにかく中年だらけである。スベルディアグランツールのトップ10が7回の実力者だし、デヴォルデルもRvV連覇という凄まじい経歴だが、全員ピークを過ぎて久しいもんなあ。グランツールは今年もモレマ中心にトップ10入り、できればトップ5を目指していくのだろうが、ヘシェダルは別としてスベルディアシュレックのあんまり頼りにならないコンビがどこまで貢献してくれるか。スプリントチームは絶対的なエースこそいないが、別府、シュタイヴェン、ファン・ポッペル兄とアシスト勢が安定しているので、相手を選べばそこそこ勝てると思われる。

 

ボウク・モレマ オランダ オールラウンダー 

ヘーシンクが伸び悩んでいるうちに登場したオランダ人総合ライダー・・・だったのだが、彼もまた伸び悩んでしまった。

2011年のブエルタで4位に入ったが、その後はTDFで6位、10位、7位と、トップ10には入るのだが、表彰台以上にはどうにも進めなくなっている。TTもそこそこ速いし山も登れるんだけどねえ・・・伝説的ライダー、ベルナール・イノー氏にも「モレマはぶっちゃけ大したことない」とか言われてしまったり。 

 

ファビアン・カンチェッラーラ スイス TTスペシャリスト/クラシック・スペシャリスト 

スペシャリスト」が2つも並んだら矛盾しとるがな、と言われそうだが、カンチェくらいになるとそれも許される。怒り心党でも取り上げられて、日本での知名度も高いカリスマ。

キャリア序盤から中盤はTT星からやってきたTT星人として地球を荒らしまくり、世界選手権のTT優勝を4回制覇。中盤からはクラシック星人に生まれ変わり、パリ~ルーベを3回、ロンド・ファン・フラーンデレンを4回、さらにはミラノ~サンレモも制してしまった。2000年代中盤から2010年代初頭の北のクラシックはほとんどカンチェッラーラボーネンの二人相撲であったとか。

とにかくパワーが半端無いので、5秒離されたら1人では絶対追いつけず、4~5人程度ならまとめて相手が出来てしまうくらい。TDFでもステージ優勝8回を誇り、非優勝者のマイヨジョーヌ着用日数記録を持っている。というくらいの超人だが、2016年を持って引退。お疲れ様でした。

 

ジャコモ・ニッツォーロ イタリア スプリンター

あんまり勝てないスプリンター。の割に去年のジロでポイント賞を取ったり、安定はしている。そこそこ登りも対応していた気がする。 

 

ライダー・ヘシェダル カナダ オールラウンダー

グランツール王者なのに圧倒的に影が薄いというか、大した扱いを受けていない気がする元ジロのチャンピオン。元々はMTBの選手で、リレーでは世界選優勝2回、個人でも2位1回に輝いている。

他のグランツール王者たちに比べるとそこまで爆裂に登れるわけでもTTが速いわけでもないが、何度離れても食いついてくるど根性は見ていて楽しい。去年のジロでは前半不調に喘ぐも、後半追い上げまくって5位。後半のタイムだけなら優勝していたとか。