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2016シーズン ニワカと学ぶUCIワールドチーム・プレビュウ vol.2

◆ディメンション・データ Team Dimension Data

 

関係無いけど、レイナールト・ヤンセファンレンスブルフとジャック・ヤンセファンレンスブルフが赤の他人だということに衝撃を受けています。

 

MTNクベカがワールドチームに昇格し、名前もディメンション・データに。MTNがスポンサー撤退したら、NTTデータの子会社が釣れたという。データの取締役会にも上げたんだろうかこの話。いくら出してるんだこれ。

 

 

チームとしてはアフリカ発としても、プロコンとしても大成功だったはず。テクレハイマノットがドーフィネとTDF(数日間)で山岳賞ジャージを着用、カミングスがステージ勝利を挙げ、ブエルタでも伏兵スバラーリがスプリントで1勝した。

そして今年はスプリント方面を中心に一大補強を敢行。経験のあるベテランといえば聞こえはいいが、昔の名前で出ています感があるのは新興チームとしては仕方ないところかもしれない。

 

まずカヴェンディッシュに姉のレンショウ、母アイゼルとカヴ一家を総出で獲得。ツィオレック、ゴスは放出したものの、元からいたボアッソンハーゲン、ファラー、ボス、レギギと合わせて、スプリントチームは相当に強化が進んだ。奇しくも昨日のシェルデプライスでキッテルに競り負け「昔は俺もあーいう加速できたけどもう無理」と漏らしたように、カヴにかつての力は無く、さらに今年はリオ五輪のトラックに相当注力する予定のようだが、それでも以前業界屈指のスプリンターではある。今年も早速カタールで総合優勝。オマーンではボアッソンハーゲンが2勝し、ランカウィでもレイナールトの方のヤンセファンレンスブルフが総合優勝。順調な滑り出しのようだ。

 

 

総合/山岳系ではエースのマインティースを手放したが、ブエルタ山岳賞のフライレ、昔ブエルタで総合優勝もあるで!と騒がれた(そして全然そんなこと無かった)アントン、ジャパンカップでおなじみのハース、頼れる万能アシスト・シウツォウの4人を補強。総合狙いというよりは、みんなしてスプリンター勢を守るための構成と思われる。

 

多分、目標はカヴを中心としたスプリントチームでのステージ勝利量産。あとはカミングスもそこそこ勝ってくれそうだ。カミングスはすでにティレーノとバスク1週でそれぞれ1勝。頼れるおっさんである。

 

 

マーク・カヴェンディッシュ イギリス スプリンター 

人呼んでマンクス・ミサイル。オートレースで有名なマン島出身だからマンクス。2005~2012年頃までは文句なしに世界最強のスプリンターであり、ミラノ~サンレモ、グランツール全てのポイント賞、平坦基調の世界選手権と、スプリンターが取るべきタイトルは全部取っている。TDFでは合計26勝、ジロとブエルタを合わせるとグランツールで合計44勝しているという怪物である。あるが、最近は少々衰え気味で、キッテルやグライペルと比べると存在感が薄く、来年はどこかに移籍するという噂も。ピュアッピュアなスプリンターなので、坂は全然登れない。

スプリンターの割にはとても小さい。そしてよく拗ねる。最近も「ブエルタは年々アホらしくなってきてる(訳:山ばっかじゃねーか勘弁しろよ平地増やして下さいお願いします)」と発言してちょっとした話題になった。

 

エドヴァルト・ボアッソンハーゲン ノルウェー スプリンター 

神童の誉れ高くロードレース界に現れた、らしい山が登れるスプリンター。22歳にしてエネコ・ツアー、ツアー・オブ・ブリテン、ヘント~ウェヴェルヘムと名のあるレースを制しており、そのときの衝撃は凄かったとか何とか。でもその後スカイで便利屋扱いされて伸び悩んだ。ディメンション・データでは輝きを取り戻し気味

 

マーク・レンショウ オーストラリア スプリンター 

カヴェンディッシュの姉、兼最終発射台として数々の勝利を勝ち取ってきた名リードアウト。あくまで「姉」なのが、カヴェンディッシュのキャラを表していると認識頂いて結構です。ジーベルクはどうやってもグライペルの「妻」だろうし。

一時はラボバンク(今のロットNLユンボ)に移籍してエースを任せられたが、全く勝てず。カヴェンディッシュに泣き疲れたこともあって、再度エティックス、今年からはディメンション・データでコンビを再結成している。

 

◆エフデジ FDJ

フランスのエース、ピノーちゃんとデマール王子率いるフランス宝くじ公社。2015年はワールドツアー4勝+ロマンディ1周の若手賞と、まあそこそこの成績。期待されたピノーはTDFで早々に遅れてしまい、途中のステージ優勝もカミングスにかっさらわれと良いところが無かったが、ラルプ・デュエズで何とか根性を見せて上手いことまとめた。

 

一方デマールはベルギー1周で2勝しただけと相当にショボい成績に終わったが、今年は何といきなりミラノ~サンレモを制覇。絶対チームも本人も本気で狙ってなかったと思う。

 

それ以外のメンバーでは、ジロ9位のジェニエス、2013年にブエルタ1勝のエリッソンドがサブエース格か。ぶっちゃけあんまり印象は無いが、良い選手だよね。Ciclissimoによると今年の目標はツールでピノーがトップ10、五輪でピノー、世界選でデマールが総合優勝を狙うとのこと。TTが長いらしい五輪でピノーはきついと思うけど、デマールは調子良さそうなので良いとこ行くかも。デマールを支えるロワ、レザ、ルーのピンポンパントリオにも注目。

 

 

 

ルノー・デマール フランス スプリンター 

フランスのお坊ちゃんスプリンター。いや本当にお坊ちゃんかどうかは知らないが、ライバルのブアニがああいうキャラなので、自然とそういうキャラ付けがなされている。2015年、ブアニを切ったFDJの押しも押されぬ大エースとなったが、全然勝てなかった。それでこそフランス人・・・と思ったら2016年はなんとミラノ~サンレモでまさかの勝利。本人もびっくりし過ぎて「私の年収低すぎ!?」みたいなリアクションをしていた。坂も石畳も行けるので、将来的には石畳系クラシックを狙いたいらしい。

 http://media.gettyimages.com/photos/arnaud-demare-of-france-and-team-fdj-crosses-the-finish-line-during-picture-id481438180

 

ティボー・ピノー フランス クライマー

バルデと並ぶフランス期待の星。2014年のTDFでは3位&新人賞を獲得し、2015年は更なる飛躍が期待されたが、序盤から思いっきり遅れて早々に表彰台への望みが無くなり、口を開けばぐちぐち言っていたので「キャプテン・ネガティブ」とあだ名されてしまったとかしまわないとか。平地対応もちと不安だが、何より下りがごっついヘタクソなのが勿体ない。もう、めっちゃ遅いの。転ぶし。しかし考えてみれば90km/hでアルプスを下れるサガンみたいなのが異常なのであって、普通人類の身体は山をあんな速度で下るようにはできていない。

散々だった去年のTDFだが、最後にラルプ・デュエズ(ごっつい険しい山岳)でど根性の逃げからステージ優勝。なんとか面目を保った。

 

 

 

◆BMCレーシング BMC Racing Team

総合系ではスカイ、モビスター、アスタナ、ティンコフに次ぐ第5勢力。ワンデーはジルベールとGVAことヴァンアーヴェルマート、総合はヴァンガーデレンとエース級は充実しているが、アシスト勢がちょっと弱い気もする。

 

2015年はワンデー組が絶好調で、とくにGVAがティレーノ1勝、ロンデとルーベどちらも3位、アムステル5位、ツールで1勝と大活躍。ジルベールもジロでしっかり2勝した。一方でTJことヴァンガーデレンはTDFもブエルタも体調不良と怪我でリタイアとひたすらついて無かった。90年世代に追い抜かれる中で、今年こそTDFで表彰台に上りたいところ。

 

もうちょっと山岳系のアシストが充実してたらな~・・・というところで、スカイからフルームの右腕リッチー・ポートが加入。アシストだと頼れるけどエースに回すとしょうもない人だという認識なんですけど、大丈夫だろうか。とりあえずパリ~ニースは頑張っていたが。

 

あとデニス、大怪我から復帰したフィニーの若手陣には未来を感じる。とくにデニスは総合系でもいけるんではなかろかみたいな話が出ていた。ジルベール、GVA、あとサムエル・サンチェスと主軸が高齢化しつつあるので、そこいらの成長が欲しいところ。 

 

リッチー・ポート オーストラリア オールラウンダー 

フルームの右腕として2回のTDF制覇を支えた名アシスト。アシストとしては爆裂に登れる上、TTも強い。今年のTDFではたび重なる攻撃でフルームがついに決壊寸前、という絶妙のタイミングで助けに飛んできており、相手にするとほんとうっとうしい。

しかしグランツールでエースとして走るとなぜかダメダメ。今年はシーズン序盤のステージレースで勝ちまくり、押しも押されぬエースとしてジロに臨んだが大失敗した。エースとして走りたい!ということでBMCに移籍が決まったが、アメリカのチームだし、ヴァンガーデレンいるし、大丈夫だろうか。ちなみにインタビューでもエースのときは塩らしいのに、アシストのときは「強過ぎてすいませんねぇ~」とか言ったり、わりと調子こくタイプ。

 

グレッフ・ヴァンアーヴェルマート ベルギー クラシックスペシャリスト/パンチャー 

20台前半でブエルタのポイント賞を獲ってはいたのだが、脚光を浴び出したのは最近っぽい、世界屈指のパンチャー。ここ2年はパリ~ルーベ、ロンドで表彰台に上り、TDFでも念願の初ステージ制覇を成し遂げた。上り坂でのパンチ力と終盤のアタックに優れるが、多少勇気があり過ぎるというか、静観でよくない?というタイミングでも無理目にアタックを仕掛けて結局2位、という場面が多い2位ハンター。あとなぜかサガン相手にはめっちゃ強い。

現在のベルギー人選手の中ではジルベールと並ぶ有力選手なのだが、ジルベールボーネンの2人に華がありすぎて地味な印象は拭えないのがちと可哀想だなと思う。

 

ローハン・デニス オーストラリア TTスペシャリスト 

ドゥムランと並ぶ、花の90年世代屈指のクロノマン。2015年はTDFのTTステージでカンチェッラーラやマルティンを破って勝利した。2015年にはツアー・ダウンアンダーも制している。背が低い顔のくせに意外と長身(181cm)。総合型の選手への脱皮を目指しているらしい。TTはグランツールでも平気で1分2分の差が付いてしまうので、TTが強いのは相当有利。

http://media.gettyimages.com/photos/rohan-dennis-of-australia-riding-for-bmc-racing-smiles-after-chipping-picture-id485038312

 

ティージェイ・ヴァンガーデレン アメリカ オールラウンダー 

押しも押されぬアメリカ最強のライダーであり、”ファンタスティック4”に最も近い男と称されるBMCの総合系エース。

今年のTDFでは「ファブ4とか言っちゃって、あれ、僕も入って良くない?ん?わかんないけど?わかんないけど?」みたいなことを言っており、実際に優勝を狙えそうな走りを見せていたのだが、発熱であえなくリタイアしてしまって残念無念であった。まだ若いので、今後もグランツールの総合争いには確実に絡んでくるはず。

 

フィリップ・ジルベール ベルギー パンチャー 

「パンチャー」の代名詞みたいな元世界チャンピオン。2011年にはアルデンヌクラシック3つを全て勝ち、翌年にはUCI世界ランキング1位。グランツールでも通算でステージ9勝しており、好調時はマジで鬼のように強い。激坂での登坂力が持ち味だが、スプリントや終盤でのアタックなどレパートリーはさすがに広く、本格的な山岳やド平地でなければ大体優勝が狙えるんではなかろうか。かつての最終局面での失速っぷりから日本では「ジルベール黄金のタレ」と名付けられているが、最近は絶対的なアタック力が落ちた代わりに、判りやすいタレっぷりも無くなっている気がする。

 

◆チーム スカイ Team Sky

悪の軍団スカイ。昨年も嫌らしい強さで、ここ5年で3回目のTDF優勝。その他ではリッチー・ポートがダウンアンダー1勝、パリ~ニース2勝+総合優勝、カタルーニャ総合優勝の荒稼ぎに、トーマスがE3優勝。復活のエナオポーランドでステージ1勝、ケノーがドーフィネで1勝に、キリエンカ、ヴィヴィアーニとロッシュがそれぞれジロとブエルタで計3勝を挙げ、さらには大エース・フルームがドーフィネとTDFを制して最大の目標を達成。これで終わりか・・・と思っていたら何と何とキリエンカちゃんが世界選のTTで優勝のサプライズ。大成功といってよいシーズンと思われる。

今年はついにエースになりたい!と言いだしたポートがBMCへ移籍。ジロはボロッボロだったが、大丈夫か。どうも精神的に弱い感があるよね。

あとはウィギンスがロードを引退、アイゼルとシウツォウがディメンションデータに去った一方で、ランダ、ベニャト・インチャウスティ、クフャトコフスキにファンポッペル弟と超豪華補強を敢行し、プロトン1の戦力をさらに強化してしまった。

 

とかく山から丘からスプリントまで、アシストからエースまで隙が無い。TDFで他のビッグ3を圧倒したフルームに、コンタドールに勝つまで総合系として成長したトーマス、大ブレイクしたクライマーのランダで総合系は3本柱が揃い、さらにエナオ兄も控えている。またアシスト勢が強いのがここのいやらしいところで、前のチームでエース(格)だったケーニック、ロッシュに、山岳はプールスとニエベ。ニエベのおっさんもグランツールで総合トップ10が5回ですからの。どこでも安定して牽いてくれるキリエンカに、平地はロウ、スタナード、ケノーのイギリス組にお任せ的な。強すぎるでしかし。

http://media.gettyimages.com/photos/mikel-nieve-of-spain-and-team-sky-in-action-during-the-eighth-stage-picture-id450658528

さらに弱点だった、というかあんまりやる気が無かった春クラシックにクフャトコフスキが来て、ヴィヴィアーニとスウィフトのスプリント組も結構いけているという。

 

うーむ。怖いのはフルームの負傷癖とランダの謀叛くらいってか。フルーム抜くくらいで一番バランス取れると思うんですけど。

 

クリス・フルーム イギリス オールラウンダー 

今年のTDF王者であり、ファンタスティック4最後の一人。下を見ながらシャカシャカ走る変わったフォームだが、登坂力はとにかく強烈。インターバル的な登りでのスプリントにも強い上、一回引き離してもゾンビのように復活してくる。その上TTにも強く、感情の薄い顔と相まって憎たらしいことこの上ない。

性格的にも負けん気が強く、アシスト時代にエースのウィギンズに「お前おっせえんだよ俺にエース譲れ」とぶち上げたことがある。あまりの強さからフランスでは人気が無く、今年のTDFでは観客から尿をひっかけられたりしていた。さすがにそれは酷過ぎるわ。

 

 

 

ヴァシーリイ・キリエンカ ベラルーシ TTスペシャリスト 

一家に一台、山でも平地でも頼りになる鉄仮面。雨だろうが風だろうが無表情で淡々とエースを牽き続けてくれる。世が世なら社会主義労働英雄を受賞していたのではなかろうか。TTスペシャリストとはいうものの、山も結構登れる。たまに笑うが、笑顔がとても下手。

フルームのTDF制覇に貢献し、グランツールでも計3勝。アシストとしては文句のつけようのないキャリアを歩んでいたが、2015年はジロでのTTステージ優勝に加え、まさかの世界選手権TT部門を制覇してしまった。さすがにここまで大スターになるキリエンカちゃんは想定していなかったというか。そして思ったとおり、表彰式の笑顔は怖かった。 

 

オポルト・ケーニック チェコ オールラウンダー 

またの名をケーニッヒ。3年連続グランツールでトップ10入りの有力選手。このクラスの選手がアシスト、しかも第2、第3ランクのアシストに回っているのが悪の軍団スカイの嫌らしいところだよな。山で判りやすいアタックをするわけではないが、気が付くと上位にいるという、名前は銀河英雄伝みたいなのにスタイルはコソ泥っぽい男。

 

エリア・ヴィヴィアーニ イタリア スプリンター

イタリア屈指のスプリンター。まだ26歳と自転車選手としては若い方。トラックレースとの兼用なこともあってこれまでメジャータイトルは少なかったが、2015年はグランツールでの初ステージ勝利に加え、ツアー・オブ・ブリテングライペルカヴェンディッシュの2大巨頭を下して勝利。最高速度や加速力は彼らに劣るが、コース取りが上手い感じがする。そんな気がする。

 

ニコラス・ロッシュ アイルランド オールラウンダー 

父のスティーヴンはTDF、ジロ、世界選手権の三冠を達成した伝説的ライダー。自転車界の長嶋一茂的ポジション。と言ってもニコラス自体も名選手で、ブエルタではステージ通算2勝しており、トップ10フィニッシュも2回。グランツールのエースを任せるにはちと物足りないが、アシストとしては相当に有能。

 

ミケル・ランダ スペイン クライマー 

2015年に大ブレイクしたバスク人。ジロではステージ2勝に総合3位、ブエルタでもステージ1勝。エースのアルーよりも登れていたのだが、アスタナがとにかくアルー優先の作戦をとったため露骨にふてくされていた。今年は悪の軍団スカイに移籍で、ジロではエースを任せてもらえるらしい。まあリッチー・ポートの穴埋めだわな。TTが遅いのが少し気になるが、登坂力は相当なもの。眉毛の太さも相当なもの。

 

セルヒオ・エナオ コロンビア クライマー

よくエナオモントーヤと呼ばれるコロンビア人。ロードレース界はスペインおよび南米系の名前をどう呼称するかについて未だにもてあましている節があり、第二(もしくは母方の)苗字も併せて呼ぶので、ウランウランとかアナコナゴメスとか、多少変なことになっている。素直にエナオウラン、アナコナでええんや。コンタドールベラスコとか、バルベルデベルモンテとかって呼ぶわけじゃないでしょうに。

コロンビア人ライダーには割と多いのだが、高地出身のため素の状態で血液が(常人が)ドーピングした状態に近くなっているらしく、2014年にはそのせいでレースに出られない時期を過ごした不幸な人。登坂力は折り紙つきで、アルデンヌ系クラシックでは上位を伺う一人。まあスカイにいる限りは山岳アシストだろうが。見た目は何というか、「エナオどん」と呼びたくなる感じ。

 

ベニャト・インチャウスティ スペイン オールラウンダー 

モビスターにてアレハンドロ・バルベルデ師匠の子分を務めるバスク人コンタドールバルベルデホアキンの3巨頭に続く存在がいないと囁かれるスペインの中では、そこそこ若くて有能。

ジロ、ブエルタではトップ10入りの経験もあり、今年のジロでもバルベルデ、キンタナの2大エース不在の中、山岳賞争いに絡んでいた。キンタナが今後TDF制覇を狙う中で鍵になる存在・・・と思っていたら、スカイに移籍しよった。

Benat Intxausti of Spain and Team Movistar in action during Stage Six of Vuelta al Pais Vasco on April 12, 2014 in Markina, Spain.

 

ゲラント・トーマス イギリス(ウェールズ) オールラウンダー 

トラックとロードの兼用選手。トラックではチーム追い抜きで北京、ロンドンと五輪を2度制覇。ロードではフルームの忠実なアシストとして、横風にブッ飛ばされて畑に落ちたり、下り坂で突き飛ばされて鉄柱に頭ぶつけたりしながら頑張っている。

パリ~ルーベのジュニア部門を制したり、E3ハーレルベーケで優勝したり、ヘント

ウェヴェルヘムで表彰台に上がったり、クラシックには元々強かったのだが、今年のTDFでは誰もが驚く脅威の山岳対応力を披露。そのうちグランツールの総合が狙えるかもしれない。

ちなみに鉄柱に頭ぶつけたときは、医者の「あなたの名前は?」という確認に「クリス・フルーム」と答えたりする、ジョーク精神のある男。

 

ミハウ・クフャトコフスキ ポーランド オールラウンダー 

日本では「クビアトコウスキー」と呼ばれることが多い、現世界チャンピオン。

まだ25歳だがストラーデ・ビアンケ、アムステル・ゴールドレース、世界選手権を制しており、パンチャー寄りのオールラウンダーとして90年世代のトップランナーの1人。坂でのパンチ力はあのバルベルデさんとも張り合えるレベルである。

何でもこなせるという意味ではオールラウンダーではあるのだが、現状本格的な山はちょっと厳しいんじゃね?という感じ。エティックスGMのルフェーヴルは「ミハウがツール?あー無理無理!」とここでもそっけなかったが、まだ若いので将来的にはグランツールの表彰台も狙えるかもしれない。