選手名カタカナ表記審議会の歴史

承前。 www.footballista.jp 古代。そこには混沌があった。 山々は火を噴き、恐竜たちが原野を闊歩し、アクセンチュアは世界選抜vs日韓選抜なる謎の親善試合をスポンサードしていた。 youtu.be その頃海外サッカー同好の士が集っていたのが、最大手のウイニ…

2022/23 マンチェスター・シティ 展望&選手別プレビュウ

シーズン展望 移籍市場 クラブへの要望 GK 18 シュテファン・オルテガ Stefan ORTEGA 31 エデルソン・モライス EDERSON Moraes 32 スコット・カーソン Scott CARSON DF 3 ルベン・ディアス RÚBEN Dias 5 ジョン・ストーンズ John STONES 6 ネイサン・アケ Na…

雑談:2021/22シーズンのマンチェスター・シティ プレビュウ

いきなり何言ってんだと思うだろうけど、今年リーグで優勝しないくらいが良いと思うんですよね。もう。この5年で3回優勝でしょ。で今年も勝ったら4回でしょ?ちょっとバランス悪くないですか。 スーパーリーグ構想のときに最後まで荒れて実力に訴えていたの…

プレミアが終わったので全チームの感想を言おう(4月~5月編)

4/4 レスター ○2-0 (A) | 4/6 CLベスト8 ドルトムント ○2-1(H) 4/10 リーズ ●2-1 (H) | 4/14 CLベスト8 ドルトムント ○2-1 (A) 4/17 FAカップ決勝 チェルシー ●1-0 4/21 アストン・ヴィラ ○2-1 (A) 4/24 カラバオカップ決勝 トッテナム ○1-0 | 5/1 クリ…

プレミアが終わったので全チームの感想を言おう(1~3月編)

(基本、各試合の直後に書いたものです) 1/23 FAカップ チェルテナム ○3-1 (A) 1/26 WBA ○5-0 (A) 1/30 シェフィールド・ユナイテッド ○1-0 (H) 2/7 リヴァプール ○4-1 (A) 2/10 FAカップ スウォンジー ○3-1 (A) 2/13 トッテナム ○3-0 (A) 2/17 エヴァート…

2020/21 マンチェスター・シティ 個人レビュウ

指導部 GK エデルソン・モライス ザック・ステッフェン スコット・カーソン CB ルベン・ディアス ジョン・ストーンズ エメリック・ラポルト ネイサン・アケ エリック・ガルシア フィリップ・サンドラー テイラー・ハーウッド=ベリス SB カイル・ウォーカー …

スーパーリーグ1.0の顛末

私の古い友人であり、名門ユヴェントスのチーフ・コマーシャル・ディレクターであるジョージ・コンスタントプロスからの電話が鳴ったのは、ロンドンを約半年に渡って覆っていた雲もようやく晴れ始めた5月初旬の夕方のことであった。 theathletic.com 「参っ…

スーパーリーグ騒動に関する雑感

その名も「ザ・スーパーリーグ」(以下TSL)である。「ザ」て。「ヨーロピアン」をつけないところに、俺たちの客は中国と中東・アフリカだが?という意気込みをビンビンに感じる。 www.nikkei.com 日曜深夜の宣言初日こそサッカー界に激震をもたらしたTSLだ…

プレミアビッグ6の給料の払い方を比べよう

トッテナム:3階建てのベイル御殿 リヴァプール:再編成に影を落とすX構造 チェルシー:柱が見つかるか? アーセナル:体制に筋を通そう マンチェスター・ユナイテッド:改善の余地は大きい マンチェスター・シティ:一見バランスは良くても 「素人は移籍金…

『プレミアリーグ完全ガイド』を読んだら過去のキワモノチームたちの記憶が蘇ってきた件

献本してもらいました。 予測不能の プレミアリーグ 完全ガイド (エルゴラッソ) | 内藤 秀明, サッカー新聞エル・ゴラッソ編集部 |本 | 通販 | Amazon 一番共感したのは、あとがきのこの部分。 ただ何回もプレミアパブの会員の皆さんに壁打ちをさせてもらっ…

プレミアが一周したので全チームの感想を言おう

ウォルヴァーハンプトン ○3-1(A) 気になった人 ダニエル・ポデンセ レスター・シティ ●2-5(H) 気になった人 チャーラル・ソユンジュ リーズ・ユナイテッド △1-1(A) 気になった人 カルヴィン・フィリップス アーセナル ○1-0(H) 気になった人 ウィリア…

ボリスタ対談で言いたかったこと、及び欧州サッカーの行く末

プロの投資家がクラブを欲しがるようになっている 彼らは投資リターンを高めるために、欧州サッカーの枠組み自体を変えようとしていく アイデンティティが揺らいだ反動で、各クラブの「本物っぽさ」を語るためのストーリーメイキングに金が使われるようにな…

最近のシティのダメだこりゃ感について

現在の症状 プレスがあんまりかからない チャンスが作れない カウンターができない 個人技でゴリ押し 在りし日のシティ 即時奪還ができた 高速カウンターがあった 延々と二択デスゲームができた なぜこうなった? 「なぜ4-2-3-1なんだハゲ」問題 仮説①)ロド…

プレミアリーグで経営が上手いのはどこなのか(中)

前回のまとめ wegottadigitupsomehow.hatenablog.com サッカークラブの経営に関する指標の一つとして、順位に加えて、総資産当たりの勝ち点つーのはあるんじゃないですかね ビッグ6以外のクラブが6位以上に入るケースはどんどんレアになってきてますね 今か…

プレミアリーグで経営が上手いのはどこなのか(上)

ぷげ~。 じゃないわ、すみません。ジョンヨン活動休止のニュースに動揺して、#Likeyのモモちゃんになってしまいました。 その目に宿る狂気 経営の“うまさ”をどう測るのか POAで何がわかるか なぜ移籍金ではないのか この10年で何が起きたのか? 年々金がか…

5分で知るマン・シティ / 2020/21 マンチェスター・シティ選手別プレビュウ

私が選手名鑑を書くとき、私は自分が読みたい文章を書いている。それが目的。 選手名鑑というのはかなりフォーマット化されていて、プレースタイルと、去年の調子と、ちょっと笑える(と書き手が信じる)アネクドートと、ネットジャーゴンを混ぜてぐるぐるっ…

プロジェクト・ビッグピクチャーのインパクトと不条理について

泥棒がたまたま火事場にいるんじゃない、火事場が泥棒を引き寄せるんだ。 リヴァプールのオーナーであるジョン・W・ヘンリー、マンUのオーナーであるグレイザー家、そしてEFL会長のリック・パリーが提案したプロジェクト・ビッグピクチャーのおかげで、日曜…

レスター戦。あるいは競争による超過リターンの収束

www.mancity.com こいつはやばいぜ! いや本当に。昨シーズンからそうだったが、ボールを失う→サイドチェンジ。これだけでかなりの高確率でクリティカルなピンチにつながる、というのは何かがおかしい。いくらなんでも、間に合ってなさすぎる(なぜサイドチ…

マンチェスター・シティはなぜCL出場停止にならなかったのか

前提事項 結論 詳細 本件の論点 2014年の和解合意の影響について 時効について 参考資料 漏洩メール1号(CAS評決文210.) 漏洩メール3号 漏洩メール6号 資本注入があったのかについて 漏洩メール6号に記載された、分割払いの件 証人喚問: 会計上のエビデン…

マンチェスター・シティはなぜCL出場停止にならなかったのかについての推測

う~I just wanna make you happy あーもう! じゃないわ。すみません間違えました。 前文 Stefan氏の問題提起: UEFAの立場から見て、この件でCityを出場停止とするには大きなハードルが2つ(時効と、和解合意の存在)がある まず事実確認 そもそも何の疑い…

スター去る:リロイ・ザネー移籍に関する雑感

バイエルン移籍、ついに決定。この件は、色々な角度から振り返ることができる。 第一に、首脳陣・選手・OBが総出で「来てほしいね。来ると思うよ。え、ペップが何か言ってる?彼は自分が何言ってるかわかってないんじゃないの笑」みたいな態度を取り続けるバ…

世界しっちゃかめっちゃか編成の旅

むやみに多い登録人数、聞いたことのない若手、謎のギリシャ人。そういう、完全にしっちゃかめっちゃかになってしまったチーム編成が、たしかにこの世には存在する。今回はしっちゃかめっちゃか編成愛好家の私が、皆さんを世界のしっちゃかめっちゃか編成を…

フィナンシャル・フェア・プレイはフェアじゃない

もはやそれどころではなくなってしまったが、コロナ以前、マンチェスター・シティがUEFAから2年間の欧州コンペティション出場停止処分を受け、CASに提訴するという事件があった。その原因となったフィナンシャル・フェア・プレイ(FFP)のブレークイーブンル…

#僕の私のドリームチーム 素材本位のイングランド代表  

みんな、堕ちた天才の話は好きか? そうか、先生も大好きだ。ネスタと財前の話なんか聞くとワクワクするよな?よーし、じゃあ今日は一つ、「ポテンシャルをフルに発揮していたらすごかったはずのイングランド代表」を選んでみようじゃないか。 (まあこの人…

時間がない人のための「シティは何の件で糾弾されているのか」

まとめ なぜ?:①アブダビ関連企業からのスポンサー契約をバックデートして締結し、2012/13シーズンに(ブレイクイーブンルールに抵触する水準の)損失が発生しないようにした疑い。②更に遡って、2010年の契約で、アブダビ関連企業からの契約のうち、額面の…

サッカークラブはどの程度なら立ち直れるのか

マンチェスター・シティ、2年間の欧州コンペティション出場停止と罰金。 www.theguardian.com なぜこういうことになったのか、という点についてはこちらの過去記事を見てほしい。マンチェスター・シティにはCASへの上告余地があるので、来季からすぐに出場停…

欧州サッカー界における格差の拡大;格差のどこを批判するべきか

一握りのビッグクラブに金と注目が集まる傾向が進みつつある。リヴァプール、バルセロナ、マンチェスター・シティといったクラブはマーケティングとファンエンゲージメントの技術を駆使して年々新たな「価値提供」(金儲けのことをオブラートに包みたいとき…

プレミアトップ6の10年間を振り返ろう:なぜマンU・アーセナルが沈み、シティ・リバポ・トテナムが台頭したのか

色々ありましたね2010年代。リーガ・エスパニョーラとの売上高の差は今や2,400億円。プレミアリーグにとっては、サッカー観戦市場のグローバル化がもたらす恩恵を最大限に受けた10年間であった。 欧州5大リーグの売上高推移(百万ユーロ) さて、10年間の間…

2018/19 マンチェスター・シティ シーズンレビュー個人編(後編)

MF 18 フェイビアン・デルフ Fabian DELPH*** アラバモード、終~了~。2シーズン保たせるのは難しかったですね。もともと相手を同一視野に置くのが苦手で、DFとしてのポジショニングも良くない、ということに加えて、身体のコーディネーションがガチャガチ…

2018/19 マンチェスター・シティ シーズンレビュー個人編(前編)

GK 1 クラウディオ・ブラボ Claudio BRAVO アキレス腱を切ったとかで、シーズン全休。話のしようがなくて申し訳ない。最初のシーズンはその余りにイージーな守りで笑いものになってしまったが、控えとしてはやっぱりチリ代表119キャップの男は頼りになるので…